「本を読むのが嫌いなら読まなければいいのに。」
タイトルを見た人はそう思いますよね。
本を読むのが嫌いな理由は「めんどくさい、難しそう」だからです。
しかも『7つの習慣』1冊で500ページ以上あります。
ネットで注文して届いたとき、あまりの分厚さにびっくりしました。
(それなのになぜこんな分厚い本を読もうと思ったのかはのちほど…)
途中で飽きて読まなくなるかと思いきや、読めば読むほど共感や気づきが増えて 読み終わった後は
「この本すごい!最高!!みんなにも読んでほしい!
全世界で4000万部のベストセラーなのも納得!」
ってなるくらい本嫌いの自分とは全然違う自分に生まれ変わっていました(笑)
読み易いかと聞かれたら、読み易くはないです。難しい言葉もたくさんあります。
意味がわからない言葉はその都度検索していました。
読解力や文章力が優れているわけでない私ですが、これはオススメしたいんです!
特別優秀でもない至って普通なアラサーママだからこそ、この本の良さをシンプルにお伝えできればいいなと思います。
そこで今回は、本嫌いな私を変えた1冊
大ベストセラー書籍
スティーヴン・R・コヴィー の『7つの習慣』
について、私が読もうと思ったきっかけや自分なりの解釈・感想をまとめていきます♪
1.そもそもどんな本?
『7つの習慣』は スティーブン・R・コヴィーが書いた自己啓発本です。
「ビジネス本?経営者とか起業したい人が読む本でしょ。サラリーマンや主婦の自分には関係ないじゃん。」って思う方もいるかもしれません。
私も自分には関係のない本だと思いました。しかし違うんです。
この本、めちゃくちゃ簡単に言うと『成長したい、今の自分を変えたいと思っている人』におすすめな本なんです。
成功や成長をするため、自分を変えるための土台づくりの方法を教えてくれる本とも言えます。
2.本が嫌いなのに読もうと思ったきっかけ
「今の自分を変えたい」と思ったからです。
独身時代は正社員として働いていましたが、現在は専業主婦です。
金銭的にも精神的にも夫に依存している自分、育児や家事を言い訳に新しいことや挑戦したいことから逃げていた自分を変えたかったからです。
「自分の人生ってなんなのだろう…」って落ち込んでいた時期もありました。
そんな時にとある経営者のお話を聞く機会がありました。(何かを売りつけたりする怪しい人ではありません)
俗に言う成功者です。お金と時間どちらも持っている人でした。
元はサラリーマンで特別何かに長けているわけでもなかったみたいですが、目標に向けてこつこつ行動し目標を達成したと聞きました。
私がいま目標としている人の1人です。その方におすすめされたのが「7つの習慣」でした。
今のままでいたくない、今の状況を変えたい、今の自分を変えたい
でもどうすればいいのかわからない。と思っている人にはぜひ読んでほしいです。
3. 7つの習慣とは
「7つの習慣」は、効果的に生きるための基本的な原則を具体的なかたちにしたものである。
スティーブン・R・コヴィー,「7つの習慣」,キングベアー,2023,P15
なんだかすでに難しい…。
ここでいう原則は、成功する自分になるため、今の自分を変えるために必要な土台づくりのようなものかなと解釈しました。
土台づくりをしっかりしていないと、いくら知識を詰め込んでもブレて崩れてしまいますよね。
原則は日々の行動や判断をする時の指針となります。
第1の習慣「 主体的である」
今の自分の状況は、過去の自分が選択した結果。自分の選択に責任をもつ。
外部の状況や他人の行動に左右されず、自分のした選択に基づいて行動する。
周りから動かされるのではなく、自ら責任を引き受けて行動を起こす。
あなたは主体的でいられていますか?
「給料が上がらないのは会社のせいだ。」
「子供が言うことを聞かなくてイライラして怒ってばかり。」
「旦那がもっと手伝ってくれればいいのに」
「どうして自分がこんなことやらなければいけないの?」
こんな風に思うことってたくさんありますよね。私もめちゃくちゃありました。
これは主体的ではなくて「反応的」といいます。
どこかで環境や人の責任にしているんです。自分が選択したことではないと思っているんです。
私が怒るのは言うことを聞かない子供のせい。
感情はコントロールできないからしょうがない!
しかし、この怒るという行動も自分で選択した結果なんです。
主体的なひとはイライラしたときに「私は怒らない」ということを選択できます。(なかなか難しいですよね…)
また、自ら行動をすることも成長への第一歩です。
「誰かがやってくれるでしょ」「言われてからやればいいや」これだと成長する機会を逃してしまいます。
自ら行動する。その行動に責任をもつ。最初はこわいですよね、責任負いたくないし…
私もブログを始める前は不安でいっぱいでした。この投稿もブログを始めて数日での投稿です。
小さな行動でもいいので何か自分で行動を起こしてみて下さい。成長する機会は自分で掴みましょう!
第2の習慣「終わりを思い描くことから始める」
終わりを描くことで目的地 (目標) をはっきりさせる。
目的地がはっきりすることで、いま自分がどこにいるかわかる。
あとは目的地に向かって正しい方向へ進む。
今の自分を変えたいと思っていても「最終的にどういう自分でありたいか」を明確にしないと行動に移せませんよね。
この習慣は『すべてのものは二度つくられる』という原則に基づいています。
まずは頭の中で創造し、次にカタチあるものとして創造されるのです。
ここで大切なのは主体性です。創造するのは自分だということを忘れてはいけません。
自分の人生は自分で描き、創っていきます。
案外だれかの敷いたレールの上を歩いている人も多いのかも。
私もなんとくなく毎日を生きていた気がする…。
ここで重要になってくるのが
『ミッション・ステートメント』を書くことです。
この本ではミッション・ステートメントをビジョンと価値観を明確に表現したものと言っています。自分の方向性を示す方位磁石のようなものです。
ビジョン:自分の理想像、未来像
価値観:自分がどのような行動や選択を重要視するか
「あなたのビジョンと価値観を教えて」と言われたときにすぐに答えられますか?
う~ん、なんだろう、分からない。と答える人も少なくないと思います。
パッと答えられるほど簡単なことではないですもんね。
自分自身と向き合い、考えや行動を見つめ直す必要があるからです。
そのため、書き終わったらおわりではなく、定期的に見直して書き直すことも大切です。
どんな自分でありたいか、そのために何をするか、それぞれの役割の中でどう行動するかが具体的に書かれていますね。すごい分かりやすい!
ミッション・ステートメントにはこれじゃなきゃいけないという形式はありません。難しく考えずに自由に書きましょう。
ポイントとしては
1.自己分析する:自分がどうなりたいのか、何を重要視しているのか(価値観の明確化)、何をしたいのか考える。
2.簡潔に表現する:私はこうなりたい(目標)、達成するためにはどうするのかを簡潔・具体的に書く
→人生での役割を明確にし、それぞれの目標を立てると実行しやすい。
ミッション・ステートメントを常に意識するためにも、部屋に掲示したり手帳に書いたりすると効果的ですよ♪
第3の習慣「最優先事項を優先する」
目標や価値観に基づいて、どの活動がもっとも重要であるか判断する。
最も重要である最優先事項をスケジュールに取り込む。
最優先事項を守るために他のことを断る必要もある。
生活の中でやらなきゃいけないことはたくさんありますよね。限られている時間で最も大切なことを優先して実行することが成長するうえで大切になってきます。
第1の習慣 と 第2の習慣 を実践する習慣が第3の習慣になります。
この本では、時間管理について4つの領域に分類しています。(下の図参照)
(スティーブン・R・コヴィー「7つの習慣」キングベアー 2023 P200参照)
成功者や成長するひとは、第3領域と第4領域を避けようとします。
出来るだけ第2領域に時間をかけ、第1領域が占める割合を小さくします。
第2領域の予防や準備をきちんと行っていれば、第1領域が徐々に小さくなりますよね。
そして、ここで重要になるのは最優先事項を優先するために「断る」ということです。
活動を決める要因は、緊急度と重要度の2つです。
重要度は結果に関係するため、目標の実現につながります。
しかし私たちが多くの時間を使っているのは第1領域です。
緊急度の高い問題に追われ、解決したと思えばまた次の問題…
第1領域にほとんどの時間を費やしているひとが逃げ込める場所は第4領域です。
仕事も育児もいつもバタバタしていてあっという間に1日が終わりますよね。
たしかに息抜きは第4領域のゲームやネットサーフィンばかり。
成功する人ってどんな時間の使い方をしているんだろう?
上司からの飲みの誘い、断りにくいですよね…
しかし、限りある時間のなかで第2領域に時間を費やすためには断る勇気も必要です。
主体的なひとは自分にとって何が1番大切なのか理解できるはずです。
行きたくもないのに行かなければいけない飲み会?それとも成功するための活動時間?どちらでしょう。
また、この本ではスケジュールを組むときに1週間単位で計画を立てることを勧めています。
役割ごとに決めた目標を最優先事項として、1週間のどれかに割り当てればいいんです。
もしその日どうしても計画通りに行動できなかったとしても同じ週の空いている日に移せばいいですよね。
1日単位で計画を立てるより、個々の日にちにこだわらず週全体のバランスを考えることができます。
第4の習慣「Win-Win」を考える
あらゆる人間関係の成功を築くための基礎がWin-Winである。
Win-Winは5つの側面(人格、人間関係、協定、システム、プロセス)で出来ている。
【人格】
人格はWin-Winの土台です。以下の3つの特徴を育てましょう。
誠実 「自分自身に価値を置くこと」 第1.2.3の習慣を身に着けることで誠実さを開発し維持します。
自分とした約束や他人とした約束を守らなければ信頼関係は築けません。
成熟 「勇気と思いやりのバランスが取れていること」
相手の考え方や感情に配慮しながら、自分の気持ちや信念を言えることが大切です。
豊かさマインド 「自分以外の人の成功も祝福しよう」
他の人と評判や利益を分かち合うことで可能性や想像力が広がります。
【人間関係】
人間関係の本質は信頼です。信頼し尊重しているからこそ相手の性格や立場にとらわれず、すぐに目の前の問題に意識を向けることが出来ます。
Win-Winの考え方をどうしても理解できないという人にはNo Deal(取引しない)を選択をするのもひとつです。
【協定】
人間関係を築ければ、対等な立場で成功を目指すパートナーシップの関係になることが出来ます。
すべての当事者が自分の目標や利益を達成するために協力しあうことを意味します。
【システム】
Win-Winが機能するには、お互いに利益をもたらす枠組みが必要です。
そのため、双方の利益やニーズを理解する必要があるのでコミュニケーション、妥協、協力が大切です。
【プロセス】
Win-Winの結果にしたければ手段もWin-Winでなければいけません。以下の4つのステップが効果的と言われています。
1.問題を相手の視点に立って眺めてみる。相手のニーズを理解しようとし、言葉にしてみる。
2.対処すべき問題点などを見極める。
3.どのような結果であれば双方が受け入れられるか明確にする。
4.その結果に到達するために新しい選択しを見つける。
つい自分の利益だけを考えてしまいがちだけど、相手のことも考慮すればよりよい関係になってお互いに成長し合えますよね。
第5の習慣「まず理解に徹し、そして理解される」
相手を理解しようと聴く。(共感による傾聴)
自叙伝的反応(評価、探る、助言、解釈)をしない。
共感による傾聴のスキルを育てる。
あなたは人の話を聞くときに本当に理解しようとして聞いていますか?
自分のことは理解してもらおうとするのに相手のことは理解しようとしない・理解したつもりでいる人は案外多そうです。
自分の意見を伝える前に相手の意見を理解することで、相手は心を開いて信頼してくれます。信頼が生まれて初めて本音で会話ができるのではないでしょうか。
私たちは相手の話に聞くときに、以下の4つの反応をしがちになります。
1.評価する 同意するか反対する
2.探る 自分の視点から質問する
3.助言する 自分の経験から助言する
4.解釈する 自分の動機や行動をもとに相手の動機や行動を説明する
(スティーブン・R・コヴィー「7つの習慣」キングベアー 2023 P353参照)
これ私だ!と思いました。全部経験あります…話を聞いているつもりが結局自分の話になっています。
そこで大切になってくるのが傾聴スキルを育てることです。傾聴スキルには4つの段階があります。
第1段階 相手の言葉をそのまま繰り返す
第2段階 相手の言葉を自分の言葉に置き換える
第3段階 相手の気持ちを言葉にする
第4段階 相手の言葉を自分の言葉に置き換えると同時に、相手の気持ちも言葉にする
たしかに4段階目まで身につけるには、相手がどのような思いで話をしているのかを理解しようとしなければ身につきませんよね。
また、第4の習慣であるWin-Winを実現するためにも、自分を理解してもらうことも重要です。
まず相手を理解する。それに沿って自分の考えをはっきりと伝えることで自分も理解してもらいます。
お互いを理解し合うことで、さらに信頼関係は深まりより良い関係となりますね。
第6の習慣「シナジーを創り出す」
シナジーとは、簡単に言えば、全体の合計は個々の部分の総和よりも大きくなるということである。
(スティーブン・R・コヴィー「7つの習慣」キングベアー 2023 P383参照)
1人で考えるよりもみんなで考えた方が色んなアイデアや気づきが生まれて想像以上の効果を出せるよってことですね。
シナジーは意識しなければ創り出せません。この本ではシナジーを創るための5つのステップが紹介されています。
何か問題にぶつかったときに、自分と異なる意見のひとを敵とみなすのではなく、新しい可能性を生み出すチャンスだと思えばいいですね♪
第7の習慣「刃を研ぐ」
4つの側面(肉体、精神、知性、社会・情緒)の刃を研ぎ、再新再生させるための習慣。
習慣として身に着け、意識せずとも出来るようにならなければいけない。
自分という道具に投資することが「刃を研ぐ」ということ。
肉体的側面
体調を崩さないように自分の体を大切にします。
身体に良いものを食べ、適度に運動をして十分な休息をとってリラックスしましょう。
精神的側面
価値観を守り抜こうという意志のことです。
人生の目的を見つめる時間をとると精神は再新再生され、新たな気持ちになれます。
知的側面
読書をし、日ごろから知識を吸収して知性を広げます。
スケジュールを立てることも第2,3の習慣に関わる知性の再新再生になります。
社会・情緒的側面
他者との関係性を大切にし協力します。
他者の感情や視点を理解し対話をすることで関係性を深めましょう。
信頼は関係性の基盤であるため誠実さを忘れてはいけません。
他者の立場や感情に共感することで協力関係を築きます。
4つの側面は密接な相関関係にあるため、どれか1つを研ぐとほかの側面にも良い影響を与えます。
成長と変化を繰り返しながら自分自身を継続的にアップグレードしましょう。
どの側面も大切ですね。成長するためにどれか1つでもいいので意識して取り組みましょう♪
私はスマホゲームをアンインストールしました。月に1冊は本を読むようにしていますよ。
4.最後に
このブログに書いたことは、あくまでも至って普通のアラサーママの私がまとめたものとなります。
本にはもっと具体例やコヴィー博士の息子のショーンの意見なども記載されています。
完訳7つの習慣 30周年記念版 [ スティーブ・R.コヴィー ]
成長や成功、自分を変えるためには今の習慣を見直す必要があります。
人の話を理解しようと聞けていますか?
自分と異なる意見も受け入れられていますか?
暇な時なんとなくゲームをしたりスマホを見たりしていませんか?
どれか1つでも意識するだけでも変わると思います。
理想の自分になるためにもぜひ取り組んでみて下さい。
なんだか難しそうだし本を読んでる時間もないから…と思っている方もいますよね。
そんな方にはこちらもオススメです。
13歳からわかる7つの習慣、130ページくらいでとても読みやすいです。
7つの習慣がハードル高いな…と思うひとはぜひこちらを読んでみて下さい。
みなさんが成功・成長の1歩を踏み出せるよう応援しています♪